特集:第5回「カンチャナブリー」


アルヒル桟道橋を渡るSL。迫力満点!

 カンチャナブリーという街の名前を聞くと、かつて大平洋戦争を体験した世代にはある
種の因縁を感じるだろう。当時の大日本帝国は「大東亜共栄圏」の確立の名のもと、ア
ジア各地に侵攻を続け、カンチャナブリーを支配下に置くと「泰麺鉄道」建設の本拠地と
して、西方への勢力拡大を目論んだ。
 そう、あの有名な映画「戦場に架ける橋」の舞台となった街である。
これがあの「戦場に架ける橋」のクウェー川鉄道橋
 さて、現在のカンチャナブリーはどうなのかというと、のんびりとした田舎街となり、
半世紀以上前に戦火と過酷な鉄道建設が行われていたことを感じさせなくなって
いる。
 しかし、あの「戦場に架ける橋」のクウェー川鉄道橋は未だに健在で、鉄道橋とし
てはもちろん、市民の生活橋としても使われ、余生をのんびりと過ごしているようで
ある。

 カンチャナブリー観光の目玉は何といっても「泰麺鉄道」を辿ることであろう。
 週末はバンコクのトンブリー駅からカンチャナブリーを経て、アルヒル桟道橋(木
製の鉄道橋がクウェー川と崖に沿って400メートルほど続いている橋)を通り、ナ
ム・トックにいたる観光列車がでている。「泰麺鉄道」のスリルを味わって当時を顧
み、終点のナム・トックからはサイ・ヨーク滝などを見て自然にひたるのもいいだ
ろう。
                 サイ・ヨーク滝。週末は家族連れで賑わう。
 カンチャナブリー・トラベルメモ
バンコクからは南バスターミナルからエアコンバスで約2時間30分。料金は70
バーツ前後。カンチャナブリーからナム・トック間の列車は
カンチャナブリー発 6:11、11:01、16:37
ナム・トック発  5:25、13:00、15:15
週末のバンコクからの観光列車 6:30発
(季節により発車時刻が変りますので、TATやホワラムポーン駅などで時刻を確
認して下さい)